自毛植毛後に見られる初期脱毛について

自毛植毛とは何か?

自毛植毛の施術を受けると初期脱毛が起こりますが、そもそも自毛植毛とはどのような治療法なのでしょうか。自毛植毛とは自身の後頭部や側頭部などの比較的元気な毛包を取り出して、既に毛包が死滅した生え際や頭頂部に植毛することです。

メスを使用して頭部を切り取って移植する方法と、メスを使用せずに毛包単位で採取して移植する方法があります。前者をFUT方式、後者をFUE方式といいます。毛包とは髪の毛を育てる組織のことであり、これが死滅している場合には髪の毛が生えることはありません。

逆に言えば、死滅している部位に毛包が定着すれば他の部分と同じように髪の毛が生えるようになるということです。しかも、自分の毛包なので、アレルギー反応が起こる心配もなく、すくすくと育ってくれます。人口毛のようにメンテナンスをする必要もありません。AGA治療などで効果が表れなかった人は寿命のある人工毛よりも自毛植毛を受ける傾向が強いです。

自毛植毛を受けると初期脱毛が起こることがあります

自毛植毛を受ける上で注意するべきこともあります。それは初期脱毛があるということです。自毛植毛の施術が終わればすぐに髪の毛が生えてくるわけではありません。むしろ、自毛植毛した部位の髪の毛がいったん抜け落ちます。この現象を初期脱毛といいます。せっかく植毛したのになぜ抜けるのか不可解に思われるかもしれませんが、これにはヘアサイクルが関係しています。

人間の髪の毛は「成長期」→「退行期」→「休止期」→「成長期」というサイクルが常に起こっています。植毛した髪の毛は頭皮から一時的に引き離したために栄養不足の状態になります。そのため、休止期の状態になります。休止期とは毛根が一時的に休んで発毛の準備をしている期間のことです。その休止期に入った髪の毛が抜けていくのが初期脱毛です。抜けるべくして抜けただけですし、1ヶ月から1ヶ月半経過すれば髪の毛は成長期に入って再び力強い髪の毛として生えてきます。

最初は産毛からですが、次第に抜け毛の数が少なくなっていって半年程度も経てば元気な髪の毛が生え揃うようになります。これは自毛植毛の施術を受けた人の多くが経験している現象なので、施術に失敗したわけではなく、心配する必要はまったくありません。

まとめ

自毛植毛の施術内容、初期脱毛という現象、それが起こるメカニズムについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。自毛植毛を初めて受けた人は植毛したところから髪の毛が抜け始めるので心配になる人が多いですが、これはむしろヘアサイクルがうまく進行している証拠です。

休止期の髪の毛は成長することもなく抜けるのを待つだけの状態の髪の毛なので、早く抜けて新しく髪の毛が生えてもらわないと困ります。そうして初期脱毛が終わった後から徐々に健康的な髪の毛が生えるようになってきます。

よほど誤ったヘアケアをしない限りは髪の毛は定着しますので、安心してください。半年程度も経過すれば後頭部や側頭部のように自然な仕上がりの髪の毛になってくれます。どうしても気になる場合は慌てず専門医へ相談するようにしましょう。